ナッツ類には肉類や魚介類と同じように多くのアラキドン酸が含まれていて、たとえばアーモンドやピーナッツのバターやクリームほうれん草とアーモンドの和え物などを食する機会は多いでしょう。
そうすると知らず知らずのうちに私たちは、必要なアラキドン酸を摂取しているのです。
アラキドン酸の特質は身体が必要とする不飽和酸化物の中でも多価不飽和酸化物と言う物質で、体内では作り出せないものです。
したがって外からの食品類で補充することになり、そのためにアラキドン酸を多く含む肉類や魚介類を食べていますが、そのほかにはピーナッツやアーモンドなどのナッツ類にも多く含まれています。
そうなると事は簡単で、アレルギー体質でなければピーナッツやアーモンドをたべたり、ピーナッツバターで野菜ソテーを作ったり、パンにピーナッツクリームを塗って即することができますから、ことさら肉類や魚介類にこだわる必要はないと言えます。
ただしここで注意点を言いますと、ナッツ類に含まれているアラキドン酸はω-6(オメガ)系だということです。
ω-6系の物質はとかく炎症を起こしやすいという特性があるので、ω-6とω-3という不飽和脂肪酸を同時に摂取することが良いとされています。
ただし常識の範囲内でのアラキドン酸の摂取であれば特に問題になるようなことはないと考えられますし、ナッツ類以外にも肉類や魚介類を食べていれば大丈夫だと言えるでしょう。
しかし高年齢になり血管に何らかの炎症が起きているような場合は避けるほうが賢明で、このような時にはきちんと医師の指示に従うようにしましょう。
それ以外は間食でピーナッツやアーモンド、ピスタチオなどはおいしくいただくようにしたいものです。
以上からアラキドン酸は肉類や魚介類にだけではなく、各種ナッツ類にも多く含まれていることが分かりましたから、ナッツ類が好きな人にはある意味では朗報と言えます。
ただし言うまでもないことですが、食べ過ぎには注意しましょう。
それは食べ過ぎると別の病気に罹ることがあるからです。